1964年東京オリンピックの年、祖父母家族は山口県萩市から上京し、東京都杉並区で土木業を始めました。
当時から労働者を抱えながら家族で営む、いわゆる“飯場(はんば)“で生活をしており、私も物心がついた頃にはその一員として沢山の人に囲まれて育ちました。全てが第一線に立つ”現場”でした。毎日泥だらけになって帰宅する父や労働者の方々、それを支える衣食住の世話に暮れる祖母や母の姿。休んでいる人間は誰もいません。祖母の口癖は”働かざる者食うべからず”でした。
1990年、父の独立等で私たち家族は板橋区に住居を移し、当時は警備業務を主に行っていましたが、父の土木に注いでいた情熱は消えることはなく、正式に土木業務を取り組むため、1995年株式会社河田工業を設立しました。
現在、東京都指名競争入札参加業者となって20年が経過し、元請けとして工事を受注、管理することが主体となりましたが、一番大切なのは”現場である”という姿勢に変わりはありません。実務経験を積んでいるからこそ分かる、できる”現場ファースト”のカタチ。万人が対等であるという尊重と個人に課された責任感を持って、正直に柔軟に対応することこそ現場というリアル…いや、生きていく上での”リアル”に醍醐味を感じられるのではないかと思っております。
今後とも、驕ることなく目の前の物事を真摯に取り組んでいく所存でおりますのでよろしくお願い致します。
代表取締役社長 河 幸美